“田中無双”だ20イニング連続無失点12勝目 単独3位の日本人メジャー通算64勝

2018年09月16日 12時00分

【ニューヨーク15日(日本時間16日)発】ヤンキース・田中将大投手(29)は登板翌日とあって、ノースロー調整。練習中はグラウンドに姿を見せなかった。

 前日のブルージェイズ戦では6回を8奪三振、無失点と好投。試合も11―0で勝利し、自身12勝目(5敗)を挙げた。これで3試合にかけて20イニング連続無失点と、まさに“田中無双”。チーム一の安定感だ。

「全体的にこれといって良かったボールは正直なくて、ゲームの中で修正を重ねながら投げていたことがほとんど」と振り返った快投劇。ピンチらしいピンチは8点リードの5回、唯一走者を2人背負った場面だけだった。

 先頭打者の左翼線二塁打と四球で一死一、二塁。捕手のサンチェスと間を取りながら慎重に打者と対峙し、1番・マキニーをスプリットで空振り三振。続くグリエルとの対決は初球スライダーが外れたところで投球を一時止め、マウンド上で投球時の上半身の動きを何度もチェックした。最後はストライクゾーン内にスプリットを決め見逃し三振。見事な自己修正力で切り抜けた。

 この勝利でメジャー通算64勝。岩隈を抜き、野茂(123勝)、黒田(79勝)に次いで日本人単独3位となった。その岩隈は先日、マリナーズを退団したことを発表。9日(同10日)に遠征先のシアトルで再会したばかりとあって「(メジャーで)投げ合う機会もありましたし、その機会がなくなると思うと残念…寂しい…そういう言葉が当てはまるかどうかわからないですけど」と神妙な表情。「状態は上がってきているということですし、またマウンドに立つ姿を僕も見たいなと思うんで。ボールのスピードも戻ってきているみたいですし楽しみですね」と、復活のマウンドに期待を寄せた。

 今後の注目は一発勝負のワイルドカードゲーム(WC)の先発だ。今季17勝(8敗)ながら、ここ数試合不調のエース・セベリーノと、シーズン途中にヤンキースに移籍以降6勝無敗の左腕・ハップ。そして田中の“三つどもえの争い”が予想されるが、試合後のブーン監督は「必ずしも競争で決まるものではない。問題は最後の2週間をどう投げてくれるかだ」と今後のチーム状況と併せて検討するとした。

 田中も「選ばれることは光栄」としながらも、「自分にコントロールできることじゃないから、気にしたってしょうがない」と淡々と語ったが、現段階で周囲の評価はダントツ。“無双モード”で終盤を投げぬく。