【ニューヨーク13日(日本時間14日)発】ヤンキースの田中将大投手(29)は試合がなかった13日(同14日)、登板前日のルーティンをこなしたようだ。今季12勝目がかかる14日(同15日)のブルージェイズ戦。首位レッドソックスとの直接対決などを見据え、先発ローテーションが変更され中6日での登板だ。

「いよいよという感じか」の問いに田中は「そうかもしれないですね。去年もこういうことあったし。去年は明らかに僕がダメだったから登板を一回飛ばしてっていう感じでしたけど…。今年はちょっと意味合いが違うのかなと」。

 登板間隔が2日延びたことについて、ブーン監督から直接の言葉はなかったそうだが、その期待の大きさは十分に感じている。「しっかりとコンディションを整える時間も増えるわけだし、自分の修整したい部分、突き詰めたい部分を時間があることで有効に使えるとは思う。プラス要素しかない」と準備万端だ。

 前回登板は直球にキレと制球力があった。1試合における直球の割合も増えている。しかし、このスタイルこそが本来の投球かというと、そうではない。

「それはそのときで変わりますよ。自分のコンディションもそうだし、相手打線の狙いとかもそう。だから僕自身、『これでいい、こういう形で』ということはない。いかようにも変化できるのが僕はいいかなと思うんで」。臨機応変、変幻自在が田中の持ち味だ。

 レギュラーシーズンの登板数も多くて4回。さらにポストシーズンも待ち受けるが、目の前の1試合を投げ抜いた先に次があるという考えに変わりはない。本拠地の大声援を背に12勝目をつかみ取る。