【メリーランド州ボルティモア発】ヤンキースの田中将大投手(29)は26日(日本時間27日)、先発予定の27日(同28日)のホワイトソックス戦に備えて調整した。キャッチボール後、相手を座らせて平地で投球練習。ロスチャイルド投手コーチが見守る中、ノーワインドアップとセットポジションで全球種を交えて丁寧に17球を投げてフォームや球筋などをチェックした。

 ヤンキースは25日(同26日)時点でア・リーグ東地区2位。首位レッドソックスとは7ゲーム差だ。ワイルドカード(WC)争いでは1位をキープしているものの、田中もヤンキースナインも逆転Vを狙っている。田中はこう話す。

「ボストン(レッドソックス)との差を意識することの方が多いというか、そっちしか意識してないですね、基本的に。一試合一試合やって、みんなすぐ目の前の試合に勝つことしか考えてないから、それ(WC)は意識してないと思いますよ」

 日本人投手初のメジャーデビューからの5年連続2桁勝利に王手をかけてから4試合連続で足踏みしている田中。本拠地のファンの前で白星を手にし、逆転Vに弾みをつける。