【テキサス州アーリントン16日(日本時間17日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(24)は敵地でのレンジャーズ戦に「4番・DH」で先発出場した。スタメンは4試合ぶり、4番は5月27日(同28日)のヤンキース戦以来、4度目だ。

 相手先発は22歳の右腕フラード。5月19日(同20日)にメジャーデビューした新人だ。1打席目は1点を先制した初回無死一、三塁。1ストライクから外角低めの140キロのフォーシームを流し打ち。強烈なゴロは遊撃手の手前で大きく弾んで中前に抜け、適時打となった。4番での安打は3本目だが適時打は初。もちろん初打点だ。エンゼルスはこの回一挙、5点を挙げた。2打席目は6―2の2回二死無走者。カウント1―2から内角高め148キロのフォーシームに空振り三振だった。

 大谷は15日(同16日)に遠征先から本拠地エンゼル・スタジアムに移動して打者を立たせて投球練習した。ブルペンで35球投げた後、打者に15球を投じ、休憩を挟んで再び打者に18球投げた。大谷によれば、それなりに力を入れ、球種は全部投げた。スプリットも5球ほど投げたという。

 ソーシア監督は試合前の会見で、大谷の15日の投球練習について「グッドだった」と話し、「もう一度、軽めにブルペンで投げる。ワークアウトの方ももう一度、(週明けの遠征先)アリゾナで投げる」ことを明かした。軽めのブルペンは17日(同18日)の予定で、「(軽めの)タッチ・アンド・フィールだ。アリゾナではもっとアグレッシブに投げるだろう」と明かした。

 大谷は投手復帰に着実に前進している。二刀流は今季中に復活しそうだ。