田中をうならせたWソックスの“二刀流”デービッドソン

2018年08月08日 11時30分

マット・デービッドソン(ロイター=USA TODAY Sports)

【イリノイ州シカゴ7日(日本時間8日)発】ヤンキースの田中将大投手(29)が“二刀流”に脱帽だ。ホワイトソックスのマット・デービッドソン内野手(27)が6日(同7日)のヤンキース戦で9回に救援で登板し、昨季ナ・リーグMVPの主砲ジャンカルロ・スタントン外野手(28)からカーブで空振り三振を奪った。

 0―7の9回、ホワイトソックスは救援投手を温存するためデービッドソンを4番手でマウンドに送った。今季3度目の登板だ。先頭ガードナーを148キロのフォーシームで投ゴロに打ち取り、スタントンを迎えた。

 148キロのフォーシームを3球続けてファウル、ボール、ファウルで追い込んだ。4球目の116キロのカーブは高めに入ってファウルされたが、5球目は114キロのカーブを低めに決め、スタントンのバットに空を切らせた。試合後に「とても気持ち良かった」と笑顔で語ったデービッドソンに対し、スタントンは苦笑いするしかなかった。

 その後、グリゴリアスは四球、ヒックスに中前打とピンチを招いたが、トーレスを140キロのフォーシームで右飛に仕留め、無失点で終えた。田中は「前にビデオで見て、いい球を投げるなと知っていたので、それほど驚きませんでした。(スタントンへの)最後のカーブは本当にいい球でした」と、うなった。

 地元シカゴのメディアは大喜び。シカゴ・トリビューン紙は「デービッドソンがスタントンを空振り三振にさせ、またもシャットアウト」。デーリー・ヘラルド紙は「もう3度目の無失点リリーフだ」と絶賛した。

 デービッドソンは今季いずれも大量ビハインドの3試合に登板し、合計3回を1安打無失点、2三振1四球。打者11人に44球投げてストライク率65・9%と立派な数字だ。野手としては主にDHで出場し、6日まで打率2割2分2厘ながら、16本塁打、44打点を稼いでいる。

 米大リーグ機構によると同一年に「15本塁打以上、3登板以上」は、1919年のベーブ・ルース(29本塁打、17登板)以来2人目だという。エンゼルスの大谷翔平投手(24)は6日時点で「11本塁打、9登板」。高校時代は投手も務めていたデービッドソン。今後の登板が楽しみだ。