【イリノイ州シカゴ6日(日本時間7日)発】ヤンキースの田中将大投手(29)は先発した5日(同6日)のレッドソックス戦で4回2/3を投げ、1本塁打を含む6安打1失点、9三振1四球で勝敗は付かなかった。自身の連続無失点記録は21回1/3で途切れ、メジャー日本人投手初のデビューから5年連続2桁勝利を逃した。チームは9回に3点差を追い付かれ、延長10回にサヨナラ負けした。ニューヨークの地元メディアは田中が5回途中で降板したにもかかわらず、メジャー随一の強力打線を相手の粘投にまずまずの評価を与えた。

 ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「効果的な投球だったが97球を費やして5回を投げ切れなかった」としたものの、「短い登板だったが今季自己最多タイの9奪三振。最近4試合で防御率を4・68から3・76へ向上させた。ヤンキースは田中から得られることすべてを必要としている」と持ち上げた。

 ニューズデー紙(電子版)は「ベッツに本塁打された以外は4回2/3で9三振を奪いブリリアントだった」と及第点。NJ.comは「田中とプライスはどちらもとりわけ素晴らしい投球ではなかったが4回まで無失点の投げ合い。田中は2回を除いて毎回2三振以上を奪った」と伝えた。

 5日の時点で首位レッドソックスとは9・5ゲーム差と地区Vはほぼ絶望。一方、ワイルドカード争いは1位だが、3位マリナーズとは5ゲーム差。プレーオフ進出へ厳しい毎日になりそうだ。