【ニューヨーク29日(日本時間30日)発】両太もも裏の張りで故障者リスト入りしているヤンキースの田中将大投手(29)がフロリダ州タンパで故障後初となる実戦形式の投球練習を行った。マイナー選手相手に計13人との対戦で48球を投げ、安打性の当たりはゼロ。4奪三振、無失点に抑え、メジャー復帰へ順調な仕上がりをみせた。

 投球後、田中はAP通信の取材に「ベリー・グッド」と英語で感想を述べた後、通訳を介し「力を入れて投げられ、全球種を使った。いい感触だった」と振り返ったという。報告を受けたブーン監督は本拠地でのレッドソックス戦前の会見で、田中について「非常に良かったと聞いた。次は来週中ごろにマイナーでリハビリ登板して、問題なければ次の遠征中に復帰登板するだろう。すべて順調に進んでいる」と語った。詳細は未定だが、次回は7月4日(同5日)に実戦登板し、中4日で9日(同10日)に敵地で行われるオリオールズとのダブルヘッダーで戦列復帰する可能性も出てきた。