7・9の中継巡り大モメ ヤンキースがESPNに勝った

2018年06月06日 11時30分

ESPNに“勝利”したブーン監督(ロイター=USA TODAY Sports)

 ヤンキースが5日(日本時間6日)、米スポーツ専門局ESPNとの日程を巡るバトルに勝利した。ESPNは7月8日(同9日)に全米中継する「サンデーナイト・ベースボール」のカードをトロントで行われるブルージェイズ―ヤンキース戦からアナハイムで行われるエンゼルス―ドジャース戦に変更したのだ。

 ESPNは毎週日曜日に好カード1試合を選択し、米東部時間の午後8時(日本時間月曜日午前9時)から全米中継しており、7月8日はブルージェイズ―ヤンキース戦を選んだ。これが騒動の発端となった。試合は午後1時7分(同9日午前2時7分)開始から時間変更となった上に、ヤンキースは翌9日(同10日)はボルティモアでオリオールズとのダブルヘッダーの予定。ナイターを終えて移動し、2試合戦う過酷な日程になったのだ。

 これを受け、ヤンキースのブーン監督が「選手への負担が大きすぎる。故障者を出しかねない」と監督就任まで解説者を務めていた“古巣”に怒りの発言。救援右腕ロバートソンは4日(同5日)、ニューズ・デー紙に「大きな騒動になることなく元の時間に戻すことをわれわれは願っている」と語った。

 ヤンキースは見直さなければインタビューなどESPNからの要望を今後一切拒否すると強気の姿勢。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)が4日(同5日)に「日程戦争でヤンキースがESPNをボイコット」と報じるなど、騒動になっていた。

「サンデーナイト――」は開幕前に5月までの放送試合が発表され、6月以降はESPNが候補に挙げた4試合の中から約1か月ほど前までに放送カードを決める。7月8日はジャイアンツ―カージナルス、ロイヤルズ―レッドソックス戦も候補だった。ESPNは米大リーグ機構(MLB)に巨額の放映権料を払っており、今回も権利を行使しただけだが、ヤンキースは受け入れ難かった。

 それというのも、ボルティモアで午後4時5分開始のオリオールズとのダブルヘッダー開催を決定したのは5月31日(同1日)で、ESPNが「サンデーナイト――」のカードを発表したのは1日(同2日)だった。ヤンキースが見直しを要求したのは当然だ。

 米大リーグ機構や選手会も含めて協議した結果、ESPNは変更を受け入れた。大騒動に発展しなかったことは幸いだった。