田中 大谷攻略のカギはカットボール

2018年05月25日 12時00分

4月27日、グラウンドで言葉を交わす大谷(左)と田中

【ニューヨーク24日(日本時間25日)発】ヤンキースの田中将大投手(29)は6勝目をかけ、27日(日本時間28日)の本拠地エンゼルス戦に臨む。日米が注目した大谷翔平投手(23)との投げ合いは消滅。またも“肩透かし”を食らった形だが、今の田中に大切なのは相手打線を抑え込み1イニングでも長いイニングを投げることに尽きる。打者・大谷と対決する可能性が残されているならなおさらだ。とにかく首脳陣に存在感を示す意味でも、スッキリとした結果が求められる。

 そのマウンドでポイントとなりそうなのが、前回登板で有効だったカットボールだ。これまであまり投げなかった球種だが、5勝目を挙げた21日(同22日)のレンジャーズ戦ではゲームプランに組み込み、序盤から使用。右打者のバットの芯を外し、左打者の内角に食い込ませ効果を発揮した。

 ロスチャイルド投手コーチも「彼(田中)は試合の中でどう対応しないといけないかをすごく良く分かっている投手。だから、必要に応じてカットボールやフォーシームを効果的に使っていたと思う。カットボールに関しては2015年、16年とすごくいい状態だった球種でもあるし、これからもうまく取り入れてもいいんじゃないかと思う」と有効性を強調。エースの貫禄を見せつけた15、16年の投球復活に期待を寄せる。

 ロスチャイルド・コーチはさらに「(田中は)データに応じて、というより相手の裏をついて投げることができる投手だと思う」と前置きすると、こう持論を展開した。「たぶん、世の中では『ストレートの使用度が少ない』と言われていると思うが、それが『効果的ではない』というとそうではない。スプリットが直球の軌道で落ちたりとか、スライダーがあったり、高めの直球もしっかりとコントロールできているわけだから。単に直球を使う頻度が少ないからといって、それがダメというわけじゃない」

 大谷には恵まれた身体能力とパワーがあるが、田中にはメジャー5年目の経験と実績、そして卓越した投球術がある。投げ合いこそ持ち越されたが、再び訪れた5年ぶりの対決が待ち遠しい。