田中5勝目も76球降板「ベンチの判断だからしょうがない」

2018年05月23日 11時30分

レンジャーズ戦で5勝目を挙げた田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【テキサス州アーリントン】ヤンキース・田中将大投手(29)が21日(日本時間22日)の敵地レンジャーズ戦に先発した。宝刀スプリットの制球に苦しみ、今季自己ワーストの5四死球を出すなど5回4失点で降板したが、味方打線の大量援護にも助けられ、4試合ぶりとなる5勝目(2敗)を挙げた。ちなみにレンジャーズ戦は5度目の先発で初勝利だ。

 初回から投球フォームが定まらず、スプリットの制球が乱れた。3点リードの2回、先頭の6番ガロに落ちきらなかったスプリットを右翼スタンド中段に運ばれると、4―1で迎えた4回には一死後、連続四球で一、二塁とすると7番オドルへの3球目、またもスプリットを右中間席に持っていかれ同点に追いつかれた。

 田中は「(フォームを)修正しようと、ゲーム中もトライはしてましたけど、コンスタントにいいスプリットを投げることができず、使いどころが難しかった。ちょっと苦しかったですね」と振り返ったが、もう一つ悔やまれるのは本調子に入りかけての降板だ。

 5回、カットボールが効果的に決まりわずか6球で終えた。投球数も76と余裕もあり、味方も勝ち越しに成功。“さあ、これから”という矢先だった。田中は「それはベンチの判断だからしょうがないです。自分がこんな不安定な投球しているからっていうのも、もちろんあるし、自分が招いていることなので…」と自らを責めたが、前回登板のナショナルズ戦も2回までに3失点した後の3イニングを連続で三者凡退。わずか72球で降板が告げられている。

 ブーン監督の信頼が早くも揺らいでいるのか。22日(同23日)、ロスチャイルド投手コーチは「そういうことはないと思う」と否定し「続投してよかった試合もあったかもしれないが、それは断言できるものではない。基本的には球の動きや彼自身の状態がより上がってくれば、長いイニングを投げることにつながっていくと思う」と語った。

 今回の降板のタイミングについても、ロスチャイルド・コーチは「あのタイミングで、あそこのラインアップから出すよりは、次に回す方が得策だと思ったからだ」と、失点した下位打線から始まることを考慮しての判断としたが、いずれにしても田中に求められているのはスッキリとした結果だろう。

 次回登板は27日(同28日)のエンゼルス戦。ついに投手・大谷との投げ合いが実現する。完全復調のキッカケにしたいところだ。