メジャー通算52奪三振4勝目の大谷 次戦ついに田中と投げ合いへ

2018年05月21日 16時30分

レイズ戦に先発し、4勝目を挙げた大谷(ロイター=USA TODAY Sport)

【アナハイム20日(日本時間21日)発】チームを救った! エンゼルスの大谷翔平投手(23)は本拠地でのレイズ戦に先発し、メジャー自己最長の7回2/3を投げ、1本塁打を含む6安打2失点、9三振1四球で4勝目(1敗)を挙げ、チームの連敗を5で止めた。この日の9三振を加え、メジャー通算50奪三振に到達(52奪三振)。デビューから7試合での到達は田中将大(ヤンキース)、野茂英雄(ドジャース)、ダルビッシュ有(レンジャーズ=現カブス)に次ぐ、日本人4人目だ。

 メジャー移籍後、初めて8回のマウンドに立った。リードは3点。先頭フィールズに右越え二塁打を許し、1番スパンの2球目のスプリットを叩きつけて暴投。走者は三塁へ。3球目、158キロのフォーシームで遊ゴロを打たれ、走者は生還。続くクローンはスライダーを3球続けて空振り三振。3番ウェンドルに右前打されたところで、ソーシア監督がマウンドへ。交代を告げられた。ファンはスタンディングオベーションで背番号17をたたえた。

 ベンチに戻ると厳しい表情で戦況を見つめた。2番手は同じルーキーの右腕アンダーソン。この回は投げ切りたかったし、重圧がかかる場面での交代に申し訳なさがあったのだろう。

 この日は勝利への執念に突き動かされた。3―1の7回、先頭ラモスにど真ん中のスプリットを強烈なライナーで左前に運ばれた。続くミラーは中飛に抑えたが、6番ダフィーに右前に運ばれ、一死一、二塁。長打で同点、一発が出れば逆転だ。7番スミスは1ボールからの2球目、155キロのフォーシームで左飛。8番ロバートソンはスプリットを中堅後方への大飛球だったが、中堅ヤングがグラブに収めた。

 メジャーで絶賛されている修正力が光った。立ち上がりから制球に苦しんだ。初回、フォーシームは158キロを計時していたがシュート回転しているため、球威がなかった。スライダーはキレがなく、スプリットは叩きつけた。それでも2回まで無失点。しかし、3回、先頭フィールズに初球、内角低めのフォーシームをライナーで左中間に叩き込まれた。甘いコースではなかったが、ドンピシャのタイミングで捉えられた。チームは5連敗中、防ぎたかった先制点を許してしまった。

 大谷は「先制点は許したが、そのあとはしっかり抑えられた」と振り返った。

 この強烈な一発を浴びて目が覚めた。続くスパンをスライダーで空振り三振、クローンは右飛、ウェンドルを二ゴロに仕留め、2点目は許さなかった。すると4回から別人。フォーシームは右打者の外角低め、左打者の内角低めに決まり、スライダーは魔球の変化でバットに当たらず。スプリットの落差も十分だった。打者12人を連続で凡退。5回先頭スミスからこの日、7個目の三振を奪い、通算50奪三振。メジャーデビュー7戦目の到達は日本人投手では田中(58)、野茂(55)、ダルビッシュ(51)に次いで4人目。また、デビューから7戦中6試合で6奪三振以上は、1908年以降ではインディアンスのハーブ・スコア(1955)、田中(2014)に次いで3人目だ。もっとも、記録は二の次だ。

「決して調子がいいわけじゃない。その中で勝てたのはすごい大きい。最後のほうはいっぱいいっぱいだった。こういう試合を一つでも取っていけるようにしたいです」

 次回登板はローテーション通りなら27日(同28日)の敵地ヤンキース戦だ。相手先発は田中が濃厚。日米注目の対決の実現が楽しみだ。