田中 トレンドのフライボール対策は?

2018年05月15日 16時30分

田中の課題は被本塁打を減らすことだ(AP)

【ワシントン発】ヤンキースの田中将大投手(29)はチームが休養日だった14日(日本時間15日)、他のナイン同様、休養に充てたようだ。その田中は5勝目をかけ15日(同16日)のナショナルズ戦に先発する。

 相手はナ・リーグ東地区3位ながら、チーム本塁打数54はリーグトップ。メジャーを代表する強打者の一人、ハーパーらを相手にどんな投球を披露するか楽しみだ。

 今季の田中は8試合、46回1/3を投げて被本塁打は8でHR/9(9イニング当たりの被本塁打数)は1・55。178回1/3を投げ、自己ワーストの35本塁打を献上した昨季のHR/9は1・77だった。最悪の状態からは脱出した感がある。一方で、メジャー全体を見渡すとどうか。昨年6105本のアーチが飛び交い、18年ぶりに記録更新した総本塁打数は、今季もハイペースで増えている。

 ゴロよりもフライを意識した打撃の方が、結果的に打率、長打率を上げるという「フライボール理論」はいまだ根強い。昨年の覇者・アストロズは、その対策としてカーブを得意とする投手を揃え一定の効果を挙げたが、現状を見る限りフライボールの“トレンド”はしばらく続きそうだ。

 田中はフライボールに固執せず、メジャー全体の流れにアンテナを張りつつも、まずは対戦相手の「田中対策」を上回ることが大事というスタンスだが、首脳陣、捕手の考えはどうか。

 ロスチャイルド投手コーチは「まずは打者をアウトにするために、いいボールを投げることが先決。ボールの質が最優先」と前置きしつつ、こう持論を語った。「(対策として)ストライクゾーンの高めを使うことも一つの方法ではある。打者がボールを上に上げようとしているからね。もし高めに投げられない投手だったら、変化球などでボール球を振らせたり、その投手の球種や能力で変わってくるが、そういう方法で助けになるんじゃないか」。まずはボールの精度、そして「高め」をキーワードとして挙げた。

 正捕手・サンチェスは迷いなく「間違いなく低めの投球のコンビネーション」と断言した。「いろんな球種のコンビネーションでもいいけど、低いことが大事。ゾーンの低い所に投げられれば強い当たりを打ってもゴロや、アウトになる可能性は高い。ゾーンの低い所への投球こそ求められるものだ」。低めのコースの出し入れこそが生命線としたが、甘く入れば打者はすくい上げてくる。かなりハードルの高い要求かもしれない。
“高め”と“低め”、いずれにせよカギを握るのは制球力。刻々と変わるメジャーのトレンドに、背番号19がどう対応し、乗り越えていくのかも注目だ。