第90回選抜高校野球大会第9日(31日、甲子園)、星稜(石川)が延長10回、近江(滋賀)に劇的なサヨナラ勝利を収め、23年ぶりの8強入りを果たした。

 3―3の延長10回二死一塁から、左中間を破るサヨナラ二塁打を放った奥川(2年)は「絶対に自分が決めるんだという気持ちだった。決まる瞬間が見えたっていうか…。『自分はできる』と声に出した。自信を持って食らいついた」と興奮気味に話した。うれし涙で顔がくしゃくしゃになり「打った瞬間にあふれ出して…。自分でもよく分からない」。

 03と劣勢の6回途中からマウンドを任され、以降の得点を許さなかった。自らの投球で守り切り、自らのバットでチームをベスト8に導いた。