【選抜】秀才軍団・彦根東が正露丸パワーで進軍ラッパ!?

2018年03月29日 11時30分

ピンチをしのぎ笑顔の増居(右)

【ズームアップ甲子園】第90回選抜高校野球大会第6日第1試合は彦根東(滋賀)が慶応(神奈川)を4―3で下し、センバツ初勝利を飾った。2004年に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されるなど毎年、東大、京大をはじめ国公立大学に200人ほどの合格者を輩出する進学校で「文武両道」を貫く彦根東。1点を追う8回二死から主将・高内(3年)が起死回生の逆転3ランを放つと先発・増居(3年)が5安打3失点完投。京大進学を目指す秀才エースが、昨夏の開幕戦勝利に続く歴史的白星をもたらした。

 最速140キロの直球を武器に9三振を奪った増居は「真っすぐが良かった。捕手が変化球のサインを出しても首を振って真っすぐを投げたと思う」とキレのある直球で押しに押しまくった。そんな強気なマウンドさばきを見せた左腕には、力を発揮するために欠かせない必須アイテムがあるという。それは「正露丸」だ。

 マネジャーを務める篠原千尋さん(2年)は「増居さんは公式戦前に必ず飲むんです。私の所に毎回もらいに来て、4錠飲んでマウンドへ行くのがルーティンです」と明かす。増居は特に胃腸が弱いわけではなくゲン担ぎで飲んでいるという。前日は、篠原マネジャーが増居の好投を願って買い出しに出かけた。「ストックの確認はマネジャーとして重要な任務です。部費で購入していますが、チームを勝たせてくれるので安いものです」と笑う。

 正露丸は“有事”がない限り増居専用だが、慶応戦ではこれまでにない光景があった。篠原マネジャーによると「緊張しておなかが痛くなったのか、増居さんをまねたのか分かりませんが、他のメンバーももらいに来た」という。その中には殊勲の逆転弾を放った女房役の高内の姿も…。「普段は飲まないんです(笑い)。次の試合も? はい!」と、増居のゲン担ぎが浸透しそうな気配。正露丸パワーで秀才軍団の進撃が続けば、アルプス席からラッパの音が聞こえてくる!?