日本ハムの清宮幸太郎内野手(18=早実)が28日、千葉県鎌ケ谷市にある球団施設で練習を行った。清宮はこの日、退院後初となる正面からのトス打撃を実施。手始めに斜め前からのトス打撃を20球行い、感触を確かめると、正面からのトス打撃で42スイングし、快音を響かせた。

 練習後、清宮は「メニューもだいぶいい感じにこなせてるかなと思います」と、復調をアピール。打撃練習時の力の割合については「6割ぐらいじゃないですか」と、まだまだ余力十分なことを明かした。

 ここまで順調に回復を続けている清宮だが、まだまだ本来の練習メニューではないため、他の選手に比べて練習が終わる時間が早い。余った時間はストレッチなど体のケアに充てているとも話すが、現在開催中の選抜高校野球大会を見たりして過ごしていると言う。「(入院中の)病院とかでも見てましたけど、センバツ出てるときはまさか1年後にこんなに体調崩してるとは思ってなかったので…。なんか早いなぁ、1年って感じです」と感慨深げにポツリ。それでも高校球児たちを見て思うところはあるようで「みんな楽しそうですよね。やっぱり楽しくやるのが一番なんで。ああいうの見てると思い出します」と笑顔で語った。

 また、今年は母校・早実は出場していないが「やっぱり(日大)三高出てると気になります。早実が出るのが一番ですけど、西東京なので」と、昨年まで切磋琢磨しあったライバル校の存在にも目を光らせていた清宮。輝く球児たちの姿を刺激に、黄金ルーキーも実戦復帰への道を一歩ずつしっかりと進んでいく。