“東浜効果”で成長した沖縄尚学

2013年01月26日 11時20分

【第85回選抜高校野球】沖縄尚学が“東浜魂”でセンバツVを目指す。出場は現ソフトバンクの東浜巨投手(22=亜大)がチームを頂点へ導いた2008年以来5年ぶり5度目。飛び抜けたスター選手こそいないが、昨年11月に母校で教育実習を行った偉大な先輩から伝授された数々の金言を胸に、チーム一丸野球で大旋風を起こすつもりだ。

 東浜は08年、沖縄尚学を優勝に導いた英雄的存在。そんなレジェンド右腕がプロ入りする前の昨年11月に教員免許取得のために同校で教育実習を行っており、そこで思う存分、知性派右腕のエキスを吸収することができたという。

 同じグラウンドで練習するのはもちろん、寝泊りも野球部の寮。沖尚ナインは「野球への取り組みもそうですが、挨拶がきっちりしていたり、それ以外の面でも巨さん(東浜)は見習うことが多かった」と口を揃える。

 数々の金言も伝授されていた。最初に教えられたのが冬場のトレーニングの重要性。教育実習中、野球部のミーティングに参加してもらっていて「この冬の練習が成長するためには大事になってくる。取り組み次第で春が決まる。自分の物差しでトレーニングするのではなくて、最後までやりぬいてほしい」などと説かれたという。主将・諸見里は「話してもらい、自分たちも全国で勝てるチームを冬場の取り組みで目指していこうとなりました」と振り返る。

“東浜効果”で最も成長したのは、ブルペンで一緒に練習した投手の比嘉と宇良だろう。比嘉は「フォームのバランスを教えてもらいました。力で勝負するのではなくて、体の軸で投げるようにとアドバイスしてもらいました」と話せば、宇良も「1球、1球への集中力が違うと思った。無駄なところに力が入ってなくて、バランスよく投げていた。見習いたい」と話した。

 自身もエースとして同校を99年の初優勝に導いた比嘉監督は「前回出場の時は東浜という絶対的なエースがいた。今回は登録した投手全員の力で彼に追いついて、全員野球ができればいい結果が出ると思う」と話した。理論派といわれる右腕の教えを胸に目指すは3度目のセンバツVだ。