広陵監督サバイバル宣言

2013年01月26日 11時18分

【第85回選抜高校野球】“桜の広陵”が春の甲子園に帰ってくる。昨年の秋季中国地区大会で準優勝の広陵(広島)が、3年ぶり23回目のセンバツ出場を決めた。プロ野球選手を多く輩出するなど経験豊富な中井監督は久し振りの甲子園に「2回逃して周りにはいろいろ言われた。心の底から表現できないくらいにうれしい」と笑顔をほころばせた。

 発足直後から秋季大会までのわずか1か月で主将が5人も交代するなど、新チームは苦難の船出だった。「新しいチームになって早々に主将が5人目というのは、僕の中では初めて」と中井監督も苦笑いするほどの“迷走”ぶり。そんな中でリーダーシップを発揮し出したのは、163センチとチームで2番目に背が低い熊谷だった。

 最初に主将を任された際は「自分のことで精一杯でみんながしんどいときに声を掛けたりすることができなかった」とすぐにクビになった。しかし、2度目のチャンスをもらってからは「代えてもらったことで自分の足りないものが見えて成長させてもらった」と、周囲のアドバイスに耳を傾けチームを鼓舞することを心掛けるようになり、選手をまとめることができるようになった。いまではエースの下石も「熊谷が引っ張ってくれているのでみんな付いていっている」全幅の信頼を寄せている。

 中井監督は「センバツ出場が決まった以上は79人から60人→50人→30人と絞って練習をしていく。そうしないと出場するだけで終わってしまう」と、今後の練習は“サバイバルレース”になることを宣告した。厳しい練習と競争に勝ち抜く選手が誰になるかわからないが、いまのチームは「一人ひとり個性があってまとまったらすごい力になる」(熊谷主将)。その“すごい力”で、4度目のセンバツ優勝を狙う。