高校最多108号 清宮驚異の木製バット特訓 150スイング中50本柵越え

2017年08月26日 16時30分

108号を放った清宮

「第28回U―18ベースボールワールドカップ」(9月1日開幕、カナダ)に出場する高校日本代表が25日、千葉県内のグラウンドで千葉工業大と練習試合を行い、17―4の大差で勝利した。この試合で早実の清宮幸太郎内野手(3年)が、史上最多となる高校通算108号をマーク。木製バットにもかかわらず、推定飛距離は130メートルと「木製完全攻略」を印象づけた。悲願の世界一へ、そしてその先の世界へ――。怪物の“高校野球最終章”から目が離せない。

 怪物スラッガーがついに大記録を更新した。高校日本代表の初陣に「4番・一塁」で出場した清宮は、5回無死一塁で迎えた第3打席、大学生左腕の2球目のスライダーをとらえ右翼場外へと運んだ。

 推定飛距離130メートルの打球に日本代表ベンチは大盛り上がり。清宮は照れ笑いを浮かべながら「打った瞬間いったと思いました。バットを投げていたと(チームメートの)みんなに言われて…。そんなつもりなかったんですけど」と話した。

 24日に行われた結団式では「本塁打と言われますけど、自分の目指すところはそこじゃない。打点が欲しい時に稼げる、そういう打者になりたい」と話していたが「チームメートにもたくさん言われてましたし、自分自身も(記録を)抜けるに越したことはないと思っていたので、プレッシャーになる前に打ててよかったです」とホッとした表情を見せた。

「84(センチ)、860(グラム)ちょい」(清宮)という木製バットでいきなり結果を出してみせた。それもそのはず。早実は西東京大会で敗れ、今夏の甲子園に出場できなかったため、清宮は甲子園期間中、木製バットでの練習を続けていた。両翼93メートル、中堅120メートルの早実のグラウンドで行われたある日の練習では、フリー打撃で約150スイング中50本の柵越えというド迫力の打撃を披露したという。

 この荒業を目撃した早実OBは「当たり、打球速度、打球の上がり具合が金属バットと遜色ないぐらいだった。金属の時の柵越えの数は数えてないけど、むしろ木の時のが多いぐらいだと思った。よく見てないと木を使っているのか、金属で打ってるのかわからなくなったぐらいだからね」と証言した。

 もともと早実は1年生の時から木製バットを使った練習を取り入れており、清宮もその伝統にのっとり木のバットでの練習を続けてきた。さらに早実OBは「清宮はもともとミート中心の打ち方をするので、木のバットにも対応できると思っていた」。それがここへきて、金属ばりの打球を連発する技術の会得に成功したという。

 2年前のW杯では唯一の1年生として参加したものの、木製バットへの対応がうまくできなかったこともあって目立った活躍ができず、チームも準優勝に終わった。

 だが、今年はすでに木製バットを完全攻略。「最終的な目標は世界一」と話す日本高校球界歴代最強のスラッガーの準備は万端だ。