第89回選抜高校野球大会第5日は24日、甲子園で1回戦が行われ、静岡(静岡)が21世紀枠の不来方(岩手)を投打で圧倒、12―3で快勝した。

 静岡は先制されながらも初回に藤田、稲角の連続二塁打などで5点を奪って逆転。その後も得点を重ね、先発全員安打の16安打の猛攻で12点を挙げた。

「不来方さんは打撃がいいと聞いていたし、特に慌てることなくいけた。積極的に打って出たことでゲームの流れをつくれた。あまり相手を考えず、まずは自分たちのスイングをしようと。甘い球は積極的に打っていく。不来方さんは人数は少ないけど、まとまりがあって元気のあるチーム。でもわれわれにはわれわれのやってきた道がありますから」(栗林監督)。

 エース左腕の池谷は7回を6安打1失点、9奪三振。打っても3安打の活躍を見せた。「先制されても動じずに投げられた。全体的に7~8割の力で投げられた。3安打はたまたまですよ」と振り返ったが、視線の先は昨秋の神宮大会で敗れた早実へのリベンジがある。勝ち進めば対戦する可能性があるだけに「ひと冬越えてどれだけ戦えるか、楽しみ。強い相手と戦いたい」と“打倒・清宮”に腕をぶした。