昨季セ・リーグ新人王を獲得した阪神・高山俊外野手(23)が28日、大阪・伊丹空港発の航空機で合同自主トレ先の沖縄へ出発した。

 その表情に球春到来のワクワク感はなかった。「怖いですね。2年目ということで(対戦相手に)いろいろ情報はあると思う。そういう中で競争に勝っていかないといけない」

 プロ1年目の昨シーズンも厳しいインコース攻めなどで調子を崩した。それでも新人王を獲得したのだから、ライバルたちはさらなる対策を練って臨んでくるはずだ。

 しかし「僕も(相手の)情報はある。みんなレベルアップしていると思うので、その中でいい成績を残したいし、負けないようにしたい」と準備を進めている。金本監督から打率3割・20本塁打・80打点を期待される23歳は「まずはケガをしないこと。シーズンで強い打球を飛ばせるように(練習)したい」と意気込んだ。

 27日には、母校・日大三(東京)が第89回選抜高校野球大会への出場を決めた。「良かったですね。僕も初めて選抜に出た時は選考だったので。後輩たちには頑張ってほしい」とエールを送った。甲子園から巣立ち、甲子園に戻ってきても輝きを放ち続ける高山。勝負の2年目がいよいよ始まる。