
「第89回選抜高校野球大会」出場が決まり、優勝候補に挙げられる履正社(大阪)の主砲・安田尚憲内野手(2年)が27日、全国制覇を誓った。神宮大会優勝の看板を引っさげ、再び聖地に挑む高校通算45発の最強スラッガーは「たくさんの人に喜んでもらえるプレーをしたい。履正社野球で全国制覇したい。結果として本塁打が出ればうれしい」と腕をぶした。
早実(東京)の怪物スラッガー・清宮幸太郎内野手(2年)と同じ左の長距離砲で今秋のドラフト上位候補。“東の清宮、西の安田”と比較されるが、それを励みにしている。「技術も実績も清宮くんの方が上。負けている部分はあるけど、清宮くんがいるから向上心を持ってやっていける。自分もパワーと飛距離は誰にも負けないと思ってやっている。自分は自分、という部分と負けたくない部分と両方ある。同じレベルで戦いたい」
冬場のトレーニングではセンターから左方向への打撃を心掛け、守備、走塁面のレベルアップにも取り組んできた。食生活もタンパク質を多く摂取するように改善し、昨秋から3キロ増量。95キロとよりパワーアップした。岡田監督も「神宮大会でホームランを打って次にアピールする場が甲子園。プロを目指しているんだから、逆方向にもっと打てるようになればT―岡田(オリックス、履正社OB)くらいの選手になれる。この冬はいい形で練習できている」と期待を寄せる。東西の横綱がどんなぶつかり合いを見せるか、注目だ。