第47回明治神宮野球大会は14日、高校の部・準決勝が行われ、早実(東京)が6―4で福岡大大濠(九州)に勝利、15日の決勝進出を決めた。早実の怪物スラッガー・清宮幸太郎内野手(2年)はこの日「3番・一塁」で先発出場、1打数1安打4四死球と5打席すべてで出塁した。続く4番・野村大樹内野手(1年)が5打数3安打1本塁打4打点と大暴れ。“KNコンビ”が福岡大大濠を粉砕した。

 4―3と詰め寄られた直後の7回。先頭の清宮が死球で出塁すると、続く野村のバットが一閃した。左中間スタンドに飛び込む2ランは高校通算23号。先輩・清宮が1年秋までに放った22本を抜き去った。

「野村がたくさん打ってくれた。自分もその前に全打席出ることができたので、それが勝利につながったかなと思います」と清宮。二塁打が出ればサイクル安打だった野村は「気づかなかった。試合後に何を打ったかなと振り返って、やらかしたなと」と笑みを見せた。

 秋の全国王者まで、あと1勝。「ここまで来るのは簡単じゃなかった。次の試合も勝ったら優勝ではなく、ひとつひとつ、次の試合という感覚で臨めれば」と気を引き締めた清宮。“KNコンビ”は、先輩の斎藤佑樹(28=日本ハム)も果たせなかった神宮制覇を成し遂げられるか。