【ズームアップ甲子園】第88回選抜高校野球大会第2日第3試合で八戸学院光星(青森)と対戦する開星(島根)は「一番」に強いこだわりを持ってポジティブなチーム作りを進めてきた。主将の門脇(3年)が「コーチにすすめられて全選手が秋大会から読み始めている」本が「№1理論」(西田文郎著)だ。

 同書は、プラス思考のイメージを持つと人間の脳が信じられない力を発揮するという啓発本で「日本一になりたい、じゃなくて『なる』と意識づけさせる」(門脇)もの。おかげで結果が出なくてもくよくよしなくなり“意識改革”による成果が出てきた。180センチの巨体で秋大会2本塁打を放った4番の福間(3年)も「プラス思考になるように、成功できるイメージを持つ。そのイメージを持って打席に入ると、脳が指示を出してくれて体が勝手に動いてくれます」と目を輝かせた。

 アイドルグループのSMAPはヒット曲「世界に一つだけの花」で「ナンバーワンではなくオンリーワン」というメッセージを歌ったが、門脇は「それは違います」とキッパリ。「一番」へ向けて、まずは初戦突破だ。