第88回選抜高校野球大会の開会式が20日、甲子園球場で行われ、“春の甲子園”が開幕した。

 入場行進でひときわ大きな拍手を受けたのは、21世紀枠対決で注目を集めている釜石(岩手)と小豆島(香川)の2校だ。小豆島の樋本尚也主将(3年)は選手宣誓も行い、前日の雨が上がったグラウンドで「支えてくださる方々を笑顔にできるよう、気迫を前面に出し、全身全霊でプレーすることを誓います」と高らかに宣誓した。

 また、小豆島は2017年春に島内の土庄と統合し「小豆島中央」となる。樋本主将が「当たり前にあった景色がなくなる、その重みを僕たちは忘れたくありません。当たり前にある日常のありがたさを胸に僕たちはグラウンドに立ちます」と思いを込めて宣誓すると、観客からは万雷の拍手が湧き起こった。

 開会式後、第1試合の智弁学園(奈良)—福井工大福井(福井)が行われ、12日間の熱戦の火ぶたが切られた。