高校野球秋季関東大会は5日、埼玉・県営大宮球場で決勝戦が行われ、木更津総合(千葉1位)が延長13回の激闘の末8—7のサヨナラ勝ちで常総学院(茨城2位)を破り、初優勝を果たした。

 豊富な投手陣を誇る木更津総合は、2日前の準々決勝でプロ注目左腕・花咲徳栄(埼玉)の高橋昂に投げ勝った左腕エースの早川を温存。前日4日の準決勝で東海大甲府(山梨)を完封した左腕の武田も登板せず、大熊、和田、三石の3投手の継投で粘り勝った。

 2点をリードされた9回裏には二死一塁から四球を挟む3安打で追いつき、さらに1点を勝ち越された延長10回にもスクイズで再び同点に。実に3回、8回、9回、10回と4度追いつき、延長13回にサヨナラ勝ちをもぎ取った。

 秋季関東大会では試合後に校歌を歌わないため、木更津総合名物の、のけぞりながら歌う「全力校歌」を披露する場面はなかったが、試合中の「全力声出し」は健在。ベンチからの大声はスタンドからこだまがはね返ってくるほどで、常総学院を圧倒した。13日からの明治神宮大会への出場も決め、来春センバツでの大暴れが楽しみになってきた。