【ペンシルベニア州ウィリアムズポート23日(日本時間24日)発】第69回リトルリーグ世界選手権大会3日目。日本代表の東京北砂リトルリーグはメキシコ代表と対戦し、3―1で投手戦を制した。この試合で早実の“怪物1年生”清宮幸太郎内野手の弟・福太郎(12)が、代打本塁打を放ち、衝撃的な“世界デビュー”を飾った。

 東京北砂は初回、二死二、三塁から5番菊池佳歩(13)の適時二塁打で2点を先制。その後は追加点を奪えず、2―0のまま試合は終盤へ。最大14人のベンチ入り全選手を打席に立たせなければならないというリトルリーグのルールがあるため、後攻めの日本は4回から代打攻勢に入るが無得点。しかし5回、先頭で代打起用された清宮福太郎が初球をフルスイングすると、打球は左翼フェンスを越える本塁打となった。兄・幸太郎に続く世界選手権でのホームランに歓喜の福太郎は跳び上がりながらホームインし、1学年上の先輩たちに温かく迎え入れられた。

 先発した左腕の川島伸行(12)は4回を投げ3安打無失点と好投。守護神・福山大樹(12)は最終6回にソロ本塁打を浴びるも2回1安打1失点で試合を締めくくった。2連勝の東京北砂は26日(同27日)、インターナショナルブロック決勝進出をかけ、ラテンアメリカ代表ベネズエラと対戦する。

ホームランで“世界デビュー”した清宮福太郎
ホームランで“世界デビュー”した清宮福太郎


☆福太郎の話=監督から「三振か本塁打でいい」って言われて、気持ちが楽になって思い切りいってやろうと思いました。打ったのはカーブ。狙ってはいなかった。芯で打てた。(3年前はスタンドで兄・幸太郎を応援していたが)お兄ちゃんはその時は中1で、自分は6年生なので、打てて、少しですけど(兄より)上に行けたかなあ。