韓国メディアが甲子園で4強に進出した京都国際高の快挙を一斉にたたえた。

 28日に行われた全国高校野球選手権の準決勝で京都国際(京都)は智弁学園(奈良)に敗れて決勝進出はならなかったが、初出場での快進撃は今大会で大きな話題となった。

 同校は在日朝鮮人学校として設立された経緯から、韓国でも注目度が急上昇。激闘を終えて韓国メディアは続々とその戦いぶりをたたえ、「イッツデー」は「よくやった。京都国際高校が夏の甲子園の100年を超える歴史の中で、韓国系の学校で初めて4強に進出して注目を集めた」とその快挙を報じた。

 韓国の放送局「JTBC」も「歴史を刻んだ」と絶賛。そして「〝東海〟で始まるあざやかな韓国語校歌の京都国際高校が、甲子園4強の奇跡を描いて舞台から降りた。おかげで甲子園球場での校歌は3回鳴り響き、NHKを通じて全国に生中継された」と物議を醸した校歌も含めて〝韓国カラー〟を前面に打ち出す報道を行った。同校のパク・ギョンス校長の喜びの声も伝え「大韓民国と日本の間に、野球を通した朝鮮通信使のような役割を行うことができると思う」と語った。

 一方で同局は、同校の歴史や効果に対してネット上などで批判が起きている状況を指摘。「ネット右翼は夏の甲子園大会に今年初めて出場した京都国際高校の旋風を扱ったオンライン記事に攻撃コメントをつけている」と苦言を呈した。

 甲子園で大きな注目を集めた京都国際高が日韓両国の懸け橋となるか。