【夏の甲子園】三沢魂や! 神戸国際大付ナインを奮い立たせる「スパルタンX」

2021年08月26日 05時15分

劇的なサヨナラ勝ちを収めた神戸国際大付
劇的なサヨナラ勝ちを収めた神戸国際大付

 第103回全国高校野球選手権大会の第12日第3試合で、神戸国際大付(兵庫)が長崎商に延長10回、逆転サヨナラ勝ちを決めて初のベスト8進出を果たした。1点を勝ち越され、4―5で迎えた延長10回、二死二、三塁で打席に入った主将で4番・西川(3年)が「ここで打てば逆転や」と初球を振りぬくと、痛烈な打球が三塁の横を抜けて2者生還。6―5と一進一退の死闘に終止符を打った。

 青木尚龍(よしろう)監督は「紙一重でしたね。本当に苦しかった」と疲れた様子。3戦すべてを1点差勝ちし、驚異的な粘りの野球を見せていることには「力があるからなのか、取れるところで取れないからなのか…」と自嘲気味に話した。

 この日もアルプス席からプロレスのテーマ曲が鳴り響いた。青木監督が大のプロレスファンで、かねて三沢光晴、武藤敬司、スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディなど自身が夢中になってきたレスラーの入場曲を、吹奏楽部がアレンジして演奏。今大会は初戦で生演奏ができたが、20日の兵庫県の緊急事態宣言で入場制限がなされ、高川学園(山口)との2回戦からはスピーカーから録音の音声が流れるだけ。それでも三沢の「スパルタンX」にナインが奮い立ち、ミラクル逆転劇につながった。

 青木監督の〝趣味〟とはいえ、プロレステーマには特別なパワーがあるのか。テーマ曲に詳しい和泉市議会議員で現役プロレスラーのスペル・デルフィン(53)は「僕らの世代はマスカラスやブッチャーなどテーマが流れるとその選手の姿が浮かび、夢があった。今の10代はもちろん知らないし、なじみはない。でも今も昔の曲を集めたCDが発売されているし、三沢さんや闘魂三銃士の曲も世代を超えてテンションが上がり、響くものになっている」と話す。

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