第103回全国高校野球選手権大会の第12日は25日、甲子園球場で3回戦が行われ、13年ぶり出場の日本航空(山梨)は智弁学園(奈良)に1―6で敗退。初の8強進出の夢はついえた。

 エースのバデルナ・ファルガス(3年)は5回まで2安打無失点に抑える好投を見せたものの中盤を過ぎると甘く入ったボールを狙われ、リードを守り切れなかった。

 6回1/3を124球、6安打6四球3失点7奪三振。1回戦で完封し、2回戦も完投した左腕は3戦目にして苦杯を喫した。それでも試合後は「5回ぐらいまでいいピッチングができたので、そんなに後悔はしていない。今日は真っ直ぐが、いつもよりいい球が行っていて、スライダーを織り交ぜながら投げることもできた」と時折、笑顔も見せながら冷静にコメントした。

 3年間の高校生活について「最終的に1番をつけて甲子園にも行けた。野球を選んで間違っていなかったかなと思った」と振り返り、今後の進路に関しては「まだ決まっていないが、大学(進学)かなと思っている。高校で成長できたが、まだまだなのでもっと成長していきたい。(将来的には)プロを目指して頑張りたいです」と話した。