またしても順延となった。第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)の第6日(19日)第1試合・近江(滋賀)-日大東北(福島)は降雨のためノーゲーム。近江の1点リードで迎えた5回裏二死満塁の場面で雨が激しくなり、午前9時3分から2時間22分の中断の末、今大会2度目のノーゲームが宣告された。翌20日に同カードが再度組まれることになり、あらためて仕切り直しとなる。

 1―0とリードし、なおも追加点のチャンスのタイミングで〝水入り〟となってしまった近江の多賀章仁監督は「もう一回仕切り直してやりたいと思う」と気丈にコメント。「甲子園で雨の降るベンチを見つめながら、こういった経験はなかなかできないなと。私も経験がないし、彼ら(選手)にとっても将来の思い出になるゲーム。これはこれで非常に良かったと思っている」と非情のノーゲーム宣告を前向きにとらえた。

 この日は第2試合の西日本短大付(福岡)―二松学舎大付(東東京)も中止が決定し、同じく20日に順延。第3試合の京都国際(京都)―前橋育英(群馬)、第4試合の作新学院(栃木)―高松商(香川)は天候の推移を見極めながら午後3時頃の開始を目指す。