雨に助けられ、仕切り直しとなった。第103回全国高等学校野球選手権大会(甲子園)の第3日(12日)第1試合で39年ぶり2度目出場の帯広農(北北海道)が明桜(秋田)と対戦。0―5の4回終了時点で降雨ノーゲームとなった。

 初回から苦しめられた。先発マウンドに立ったエース・佐藤大(2年)は先頭打者に中前安打を許し、さらに無死一、二塁から先制適時打を浴びるなど3失点。続く2回も連打から2失点し、早々に突き放された。攻撃でも相手のプロ注目右腕・風間の前に打者12人が封じ込まれ、無安打。しかし、4回終了時点で雨脚が激しくなり始め、49分間の中断の末にノーゲームが決まり、あす13日に順延となった。

 前田康晴監督(45)は相手好投手・風間の印象について「クレバーな投手。速球もここという時に指にかかったボールを投げてくる」と評し、順延となったことで「もっともっとチャレンジ精神で臨まなければいけないと思う」と気持ちを切り替えた。佐藤大も「雨があって低めに強いボールを投げることができず、すごく緊張もあった。しっかり、その場その場で対応できるようにやっていきたい」と翌日の〝雪辱〟を誓っていた。