第103回全国高校野球選手権大会が10日、甲子園で開幕。第3試合は日本航空(山梨)が、春夏通じて初の甲子園出場となった東明館(佐賀)を4―0で下した。

 エース左腕・バデルナ・フェルガス投手(3年)が粘りの125球完封で、チームを16年ぶりの初戦突破に導いた。初回から4イニング連続で得点圏に走者を背負うも、我慢の投球で流れを呼び込んだ。バデルナは身長188センチの大型左腕。真っすぐとスライダー、カーブのコンビネーションで、勝負所の一本は許さなかった。

 うれしい公式戦初完封勝利が聖地。大舞台で力を発揮する頼もしいエースに、豊泉監督も「粘り強く投げた」と満足そうにねぎらった。