【夏の甲子園】春夏通じて初出場の東明館はホームが遠く初戦敗退

2021年08月10日 20時24分

ダブルスチールを仕掛けた日本航空が先制
ダブルスチールを仕掛けた日本航空が先制

 第103回全国高校野球選手権大会が10日、甲子園で開幕。春夏通じて初出場となった東明館(佐賀)は日本航空(山梨)に0―4で敗れ、初戦で涙を飲んだ。

 スカイブルーのユニホームに身を包んだ東明館ナインは、序盤から〝普段着野球〟を貫いた。佐賀大会は5試合で38四死球、20犠打をマーク。少ないチャンスから1点をもぎ取って粘り強く戦うのが身上だった。

 初回は先頭の主将・加藤(3年)が11球粘って四球で出塁。すかさず2番・久保(2年)が初球で犠打を決めた。後続が断たれて無得点に終わったが、流れをつかむ攻撃だった。その後も4回まで毎回得点圏に走者を置いた。ただ、相手左腕・バデルナ(3年)の前にあと一本が出なかった。

 もどかしい展開にも、東明館の2年生エース・今村はコーナーを突く丁寧な投球で流れを渡さなかった。5回まで1安打投球。わずか47球というテンポの良さが光り、バデルナとの投手戦を堂々と演じた。

 試合が動いたのは6回。日本航空が二死一、三塁の好機で重盗を仕掛けてきた。扇の要で肩に自信のある加藤は「二死だったので一塁走者を刺せば終わると思った」と勝負。だが、結果は相手の策が功を奏し、先制を許すとこれが決勝点となった。チームから絶大の信頼を得る主将は「自分のプレーで流れを変えてしまった」と涙を拭った。

 試合後、豊福監督は「選手は粘り強く、よくやった。もう一度鍛え直して帰ってきたい」と歴史の扉を開いた3年生をねぎらい、新チームでのリベンジを誓った。遠かったホームと初勝利。だが、確かな一歩を刻んだ。

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