ライバル継投で神村学園5年ぶり夏勝利

2012年08月14日 12時00分

神村学園・平藪投手
神村学園・平藪投手

<第94回全国高校野球選手権大会・第6日(13日)>

〝九州王者〟の神村学園(鹿児島)が大会序盤屈指の好カードとなった智弁和歌山(和歌山)戦で、3—2と逃げ切り勝ち。5年ぶり夏勝利で、3回戦進出を決めた。

 好右腕エース・柿沢の不調を左腕・平藪が見事にカバーした。柿沢は味方打線に先制してもらったものの、4回無死一、三塁で天野の左翼越え二塁打を食らい、5回3安打2失点で降板。だが、救援した平藪が持ち味の打たせて取る投球で4回1安打、2併殺を奪う好リリーフ。背番号7の2番手は「伝統校に勝ったのは自信になる」と腕をぶした。

〝ライバルリレー〟で逃げ切った。実は先発した柿沢の体調は万全ではなかった。「胃潰瘍で、原因不明です。2日間、休みました。点滴や胃薬で治療して。昨日(12日)3日ぶりに投球練習しました」。試合では球速140キロ半ばを計測したが痛打され、山本監督は継投のタイミングを見計らっていた。

 一方、平藪は今春のセンバツでは背番号1。エースナンバーをめぐり、柿沢とシ烈な争いを続けた。平薮は「ライバルだし、成長させてくれる存在。7で悔しかった。負けずにやろうと」。並々ならぬ闘志を燃やしていた。

 そしてこの日、試合でリレー登板。2人は思いを託し、受け止めた。「あとは任せたぞ」「任せとけ」。左右の両輪の奮闘が、チームを強豪撃破に導いた。

 次戦は優勝候補の光星学院(青森)と激突する。昨秋の神宮大会で敗れた相手だ。神村学園ナインは前日12日の光星学院の初戦をスタンド観戦した。平藪は「光星が(初戦で)勝って喜びました。あとは俺たちが勝てばいいと」。柿沢も「リベンジするためにここに来た」と目をギラつかせる。投の両雄が〝光星の壁〟をブチ破る。