東海大相模(神奈川)が準決勝で天理(奈良)を2―0で下し、10年ぶりの決勝進出を決めた。エース左腕の石田隼都投手(3年)が3安打、無失点、無四球、15奪三振と完璧な投球を披露し、2試合連続となる完封勝利。強打の天理打線を封じた石田は「真っすぐのコントロールがすごく良かった。リリースのズレをキャッチボールで修正しました」と話し、15奪三振には「気分は乗るけど、アウトなんでそんなに変わりはない。結果、アウトが三振だったという感じ」と涼しい顔で話した。

 初回に4番の柴田疾内野手(3年)の適時打で1点をもらい、エース左腕がうなりを上げる。キレのあるストレートと変化球で反撃のスキを与えず、9回には相手投手の暴投で貴重な1点を追加した。

 10年ぶりの決勝進出に門馬敬治監督は「完封だからというより捕手の力、野手の力、総合力だと思う。決勝は自分たちが地に足をつけてやることしか考えない」と気を引き締め、エースも「明日、勝たないと意味がない」と頂点を見据えた。