【センバツ】天理・達「将来はサイ・ヤング賞!」 身長も野望もBIGに仕上げた父・等さんの育成法

2021年03月30日 05時15分

〝奈良のダルビッシュ〟と評価も高い天理・達

 第93回選抜高校野球大会第8日(29日)の準々決勝第1試合は天理(奈良)は193センチ右腕・達孝太投手(3年)の力投もあり、10―3で仙台育英(宮城)を下した。初回に内藤と瀬の連続適時打で先制。3回に追いつかれるも、中盤に相手先発の伊藤に集中打を浴びせて突き放し、ベスト4進出を決めた。

 8回を8安打3失点、最速146キロ、164球と熱投の達は「今日は初回にギアを上げすぎて力任せに行ってしまった。フォークがあまり決まらず、感覚がつかめなかった。4回に4点取ってくれて気持ちのスイッチが入った。理想は9回無失点。3失点はまったく納得がいかない。0点です」と反省の弁を並べ、次戦について「芯になるストレートをしっかりして、角度の入れ方を調整したい」と気持ちを新たにしている。

〝奈良のダルビッシュ〟と注目され、中京大中京の畔柳(3年)の向こうを張る剛腕ぶりは、父・等さん(44)の教えの賜物のようだ。「小さいころから野球を楽しみなさい、と言ってきました。打たれてもミスしても一生懸命、楽しくやっていればそれでいい。うるさく言ったことは一度もない」と〝放任主義〟を貫いてきた。

 等さんも野球経験者。社会人の軟式野球チーム「ドウシシャ」で監督経験もあるが「社会人は結果が必要だけど、高校生は楽しく、前向きならそれでいい。小さくまとまるのはよくない。伸び伸びやっているように見えるので、いいですよ」と言い、今大会中も電話でハッパをかけるようなことはしていないという。

 達が「将来はメジャーでサイ・ヤング賞を取りたい」と豪語していることにも「本人がメジャーに行きたいなら、そうすればいい。やめとけと言う人もいるかもしれないけど、一度きりの人生。自分の考えは口に出せ、と言ってきたし、出すことで行動に移せる。思ったことを言えば意識するし、責任も出てきます」と大きな夢を後押し。マウンドの息子の雄姿に、等さんはスタンドから目を細めていた。

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