【甲子園交流試合】大阪桐蔭が東海大相模との〝頂上決戦〟制す 西谷監督「野球の神様が主将に回した」

2020年08月17日 14時13分

勝ち越し打を放った大阪桐蔭・薮井駿之裕主将(中央)と喜ぶ桐蔭ナイン

 東西強豪の〝聖地頂上決戦〟を制した。大阪桐蔭(大阪)が「2020甲子園高校野球交流試合」大会6日目の17日、第1試合で東海大相模(神奈川)に4―2で勝利をつかんだ。

 息詰まる好勝負の行方を決めたのは、2―2のタイスコアで迎えた8回だった。先頭の5番・船曳烈士(3年)と6番・吉安遼哉(3年)の連打から犠打で一死二、三塁の好機を作り、この回の守備から途中出場の藪井駿之裕(3年)が内角球を詰まらせながらも左前へ勝ち越しとなる値千金の2点適時打。一度はスクイズを試みながらもファウルとなって決め切れず、ヒッティングへの切り替えが功を奏した。均衡を破った主将は一塁塁上でガッツポーズを決め、力いっぱいの雄叫びを上げた。

 投げては先発左腕の藤江星可(3年)が7回を101球、3安打2失点の好投。バトンを継いだ松浦慶斗(2年)も2回無失点で締めた。

 試合後の西谷浩一監督は「勝つことが大きな目標だったが、ウチとしては粘り抜いて勝ちたいということができた。やりたいゲームができたと思う」と汗をぬぐった。

 大阪の独自大会では今夏、準決勝でライバル校の履正社に敗れた。その悔しさを胸にちょうど1週間後となる東海大相模との〝聖地頂上決戦〟に向けてチームは主将を中心とし、気持ちを新たにモチベーションも高めてきた。

 見事な殊勲打を放ち、ラストゲームで大仕事をやってのけた主将について「野球の神様がキャプテンのところに回したような…。また、そこでしぶといヒットを打つというか。この1年間、本当に苦労してチームを作ってくれたキャプテンの会心の一打だったと思っている。非常に大きな一勝だと思う」と指揮官は評した。

 2018年には史上初となる2度目の春夏連覇を果たした甲子園常連校。しかし昨年は春夏ともに聖地出場を逃し、ようやく甲子園行きを決めた今春センバツも中止となっていた。大阪独自大会でも履正社に夏の大会としては21年ぶりに敗れ、優勝を奪われた。だからこそ、この日は是が非でも勝ちたかった。

 主将の藪井は勝負を決めた場面を「スクイズを決めたかったのは一番だが、次どうすればいいかを考えて自分には粘っていくしかないと思い直した。最後は(部員の)63人の力を全部自分がまとめて粘り強く打っていこうと思った」と振り返った。

 聖地に帰ってきた大阪桐蔭にとっては、待ちに待った2年ぶりの聖地白星となった。