【甲子園交流試合】センバツ21世紀枠の帯広農が健大高崎を下し〝甲子園初勝利〟

2020年08月16日 16時11分

”甲子園初勝利”に喜ぶ帯広農ナイン

 北の大地からやって来た酪農軍団が夏の聖地初勝利を挙げた。「2020甲子園交流試合」大会5日目の16日、第2試合で帯広農(北海道)が健大高崎(群馬)に4―1で快勝。今春中止となったセンバツで21世紀枠から出場権をつかんだチームが、昨秋の関東大会制覇および神宮大会準Vの強豪を下して歴史的白星を飾った。

 エース兼主将の井村塁(3年)が先発マウンドに立ち、6回6安打1失点。機動力とつなぎの攻撃が持ち味の相手に粘り強い投球を見せ、連打を許さなかった。7回からリリーフした水上流暢(3年)も終盤の3イニングを2安打無失点の力投。

 攻撃も昨秋公式戦4割強を誇る打線が要所でうまく機能した。まず2回二死満塁から9番・谷口純也(2年)の2点適時打で先制。3回には一死三塁の場面で4番・前田愛都(3年)がスクイズを決めて1点を追加した。5回には2番・佐伯柊(2年)の中前適時打で4点目を奪い、突き放しに成功。1982年夏の大会で甲子園の土を踏んでいる古豪が、学校創立100周年を〝甲子園初勝利〟で花を添えた。

 試合後の前田康晴監督は「今日が3年生にとって引退の日。熱中症、コロナに負けず戦おうと言った。生徒をほめてあげたい。力のあるチームと聞いていたので、どちらかというと不安のほうが大きかったが、生徒たちの頑張りが見えた」と部員たちの健闘をたたえた。そして最後には「自分たちは農業高校ということで、皆さんに勇気を与えていけることができれば。これからも、また頑張っていきたい」とも述べ、爽やかな表情で締めくくった。

 同校はNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」や人気漫画「銀の匙 Silver Spoon」(小学館)の舞台にもなった。この日の勝利で、その名を野球でも全国に轟かせた格好だ。