【甲子園交流試合】中京大中京が大会初のタイブレーク制し、智弁にサヨナラ勝ち プロ注目右腕・高橋は最速153キロで10回完投

2020年08月12日 13時55分

空振り三振に打ち取りほえる中京大中京・高橋宏斗

 公式戦27連勝の無敗軍団が白熱の激闘を制した。中京大中京(愛知)が大会3日目の12日、第1試合で智弁学園(奈良)を今大会初のタイブレークの末、延長10回に4―3で劇的なサヨナラ勝利を飾った。

 存在感を見せつけたのは、10回を完投したプロ注目の最速154キロ右腕エース・高橋宏斗(3年)だ。立ち上がりから150キロ以上の速球を連発させ、要所で組み込むキレ味鋭い変化球も冴え渡った。4回こそ2巡目に入った相手中軸に制球を乱して2者連続の死球と単打で満塁のピンチを招き、押し出し四球と適時打を浴びて3点を失うも、以降はスコアボードに0を並べた。

 3―3で迎えた9回二死一塁の場面では、この日最速となる153キロの外角速球で見逃し三振。マウンドで雄叫びを上げた。

 抜群のスタミナで10回149球、5安打3失点の力投。憧れの聖地マウンドでは6四死球と〝らしくない〟制球の乱れが出たが、終わってみれば強力打線の智弁学園を相手に大崩れすることなく11奪三振をマークし、最後まで投げ切って白星をつかんだ。

 試合後の高橋は「小さい頃から夢見ていた舞台だったので緊張したが、自分の本調子でない中で3失点以内に抑えられたのは凄く良かった」と納得の表情。その後は「こうやって自分がマウンドに立てていることも、周りの声かけがあったからこそ。野手陣や監督に感謝の気持ちでいっぱい。コロナがあったり、いろいろな苦しいこともあったが、いいチームに仕上がったかなと思う」と締めた。

 高橋源一郎監督も「少しボールが抜けたり、本来の指のかかりではなかったようなところもあった。ただ7回ぐらいから気持ちが入ってきたのと同時に本来の投球が出てきたので、120球ぐらいのところで変えようと思ったが、ラストゲームはエースに任せようと考えた。最後まで投げてくれてうれしく思う」とエースの力投を称えていた。