真夏のセンバツを〝コロナ第2波〟が直撃! 感染者出た県岐阜商、花咲徳栄はどうなる?

2020年07月23日 21時55分

2017年夏の甲子園で初優勝した花咲徳栄ナイン。学校関係者にコロナ感染者が出てしまったが…

 相次ぐコロナショックで高校球界は大激震だ。高校野球の強豪・花咲徳栄(埼玉)は23日までに学校関係者の新型コロナウイルス感染が判明し、同日から31日までを休校にすると発表。部活動も休止となることが決まった。

 同校野球部は県独自大会となる「夏季埼玉県高校野球大会」(8月8日開幕)と「2020甲子園高校野球交流試合」(同10日開始)への出場が決まっている。県岐阜商に続く強豪校での感染者発生には高野連も想定外の対応に追われることになりそうだ。

 この日はくしくも埼玉県独自大会の組み合わせと詳細日程について県高野連から前日22日に発表されたばかりのタイミングだった。昨秋の県大会王者・花咲徳栄は、同大会で8月12日の2回戦から登場予定となっている。だが教諭と生徒ら複数名に新型コロナウイルスへの感染が判明した県岐阜商は、すでに県独自大会「夏季岐阜県高校野球大会」の出場を辞退していることから、花咲徳栄も同じく厳しい決断を迫られる可能性は高い。一方で県岐阜商は甲子園交流試合への出場も決まっているが、その可否について29日に高野連で協議される運びだ。

 やはり気になるのは今夏の甲子園交流試合に、県岐阜商と花咲徳栄が出場できるかという点だろう。このまま〝ダブル辞退〟となってしまうのか…。

 そして、県岐阜商の鍛治舎監督が「(交流試合に)出られないとなると、相手にも迷惑がかかる」と語っていることから、大会2日目で同校と対戦する明豊(大分)は「不戦勝」の扱いで試合不成立となるのではないか。さらに花咲徳栄までも出場を見送れば、同校は10日の第1試合で大分商との対戦が組まれている。まさかの「開幕カード中止」となるのか。それとも、相手が辞退した同士の組み合わせで、明豊―大分商の「大分対決」となるのだろうか。

 だが、高野連関係者によると仮に出場辞退校が出た場合でも、現時点では「補欠校の繰り上げ出場」という方向で調整するつもりだという。今年の1月にセンバツ出場校が決定した際に発表された補欠校は、東海地区は藤枝明誠(静岡)、愛工大名電(愛知)。関東・東京地区は習志野(千葉)、西武台(埼玉)、帝京(東京)となるが…。

 それでも、各地の高校に広がりつつあるコロナ禍は高野連だけでなく球児や指導者たちにとって大きな不安材料となっている。交流試合に出場する高校の関係者は「球児たちの気持ちを考えれば試合には出場させてあげたいが、高い感染リスクと向き合わなければならないとなると正直に言って今は不安のほうが大きい」という。

 もちろん今後、県岐阜商や花咲徳栄だけでなく、他の高校にも感染者が出てくる可能性は当然あるだろう。実際、各地方レベルの高野連からは「(感染が)今後も広がっていってしまったら独自大会開催や交流試合の実施どころではなくなる」との声もある。

「コロナ第2波」に直面した高校球界は今、試練の時を迎えている。