PL学園(大阪)野球部のOB総会が11日、大阪市内のホテルで行われ、OB会長の桑田真澄氏(51)が現在、休部となっている野球部の復部に向け、PL教団サイドと話し合いを進めている段階であることを報告した。

 桑田氏は昨年までに複数回、教団サイドと接触。最初の話し合いの場で、野球部復部の意向を伝えられたと明かした上で「我々OBとしても、より良い野球部になるように、全面的にバックアップしていきたい」と語った。復部の時期については「早さを競っているわけではないですので、しっかりと体制が整ってから復部させるべきだと思う。教団の意向に沿って我々OBはバックアップしたい」とした。

 甲子園で春夏通算7度の優勝を誇る同校野球部は清原和博氏、桑田氏の“KKコンビ”のほかにも立浪和義氏、片岡篤史氏らそうそうたるメンバーをプロ野球界に輩出。だが、度重なる不祥事などもあり、2016年7月以降、休部状態に。同校野球部OBだけでなく、多くの高校野球ファンからも復活を願う声が上がっており、桑田氏は「非常にうれしいですよね。また自分たちの後輩が甲子園で活躍する姿を見たい」と笑顔を見せた。

“新生・PL学園野球部”の監督就任オファーがくれば受諾するか?との問いには「そこまで考えたことはないですよ(笑い)。ただ、僕だけでなく、OBはみんな監督をやってみたいと思ってますよ」。

 元プロ野球選手の桑田氏が同校野球部の監督に就任するには、学生野球資格の回復が必須となる。しかし「僕はアマライセンスを取るつもりはありません。僕はプロとアマチュアは一体であるべきと思っていますので、資格回復制度自体が良くないとの考えです」とキッパリ。PL学園野球部の復活だけでなく、球界全体の改革にも桑田氏の力は今後も必要なのかもしれない。