高校野球秋季東京都大会準決勝(9日、神宮球場)で、帝京が創価に3―2とサヨナラ勝ちを収め、決勝進出を決めた。

 帝京は4回、先発の左腕・田代(2年)がつかまり2点を先制されるも、2番手・柳沼(2年)が好リリーフ。6回には1番・武者(2年)、3番・加田(2年)と2本のソロで試合を振り出しに戻す。同点で迎えた9回、二死から相手守備の乱れで走者をため、8番・尾瀬(1年)が値千金のサヨナラ打を放った。

 前田監督は「尾瀬は勝負強い男ですから。ノースリーで見逃したときはベンチから怒りましたけどね。打つ期待はありました」。この日が今大会初スタメンだった尾瀬は「打った瞬間、勝ったと思った。ずっと引っ張っていたので、逆方向へ打つ意識でした。明日勝たないと意味がない。明日勝てるように」と決勝を見据えた。