履正社・井上が屈辱のインタビュー騒動を語る

2019年10月02日 16時30分

「いきいき茨城ゆめ国体2019」高校野球(硬式の部)は1日、ノーブルホームスタジアム水戸で準決勝が行われ、今夏の甲子園で全国制覇を成し遂げた履正社(大阪)は海星(長崎)に2―6で敗戦。甲子園に続く2冠にあと一歩届かなかった。今秋ドラフト候補の4番・井上広大外野手(3年)は4打数1安打。試合後は甲子園優勝インタビューでのあの騒動について口を開いた。

 優勝校の意地を見せた。4点ビハインドで迎えた9回、履正社は二死から代打関本(2年)、1番桃谷(3年)が連続安打で出塁。続く2番池田(2年)が四球を選び二死満塁、本塁打が出れば同点という場面に球場はこの日一番の盛り上がりを見せる。3番小深田(2年)は惜しくも三振に倒れたが、夏の覇者に恥じない粘りに集まった観客からは惜しみない拍手が送られた。

 ネクストバッターズサークルから試合終了の瞬間を見守った井上は「9回は回ってきても回ってこなくてもよかった。小深田にはまた来年がある。最後のバッターになったというのを糧にして、来年もまた頑張ってほしい」と後輩をねぎらった。

 真夏の歓喜の裏には悔しい瞬間もあった。甲子園決勝でプロ注目の星稜・奥川(3年)から逆転3ランを放った井上だが、優勝インタビューではABC放送の中邨雄二アナが開口一番「井上君! 奥川投手は、やっぱりすごいピッチャーでしたか?」と質問。面食らう井上に「星稜のことを褒めてあげてください」とまくし立て、散々なインタビューを受けるハメとなった。

 中継が流れると「勝った履正社のことを聞くべき」「なんて失礼なインタビューだ」とネット上を中心に炎上。当時の心境について井上は「優勝した喜びで頭が真っ白になってしまって。僕も質問を想定できていなかった」と打ち明ける。その上で「冷静になって、やっぱりあの大会の主役は奥川だったんだなと。そこに悔しい思いはありますし、次の舞台では負けないよう頑張っていきたい」と“屈辱インタビュー”をモチベーションに変えている。

 すでにプロ志望届を提出しており「ドラフトまで自分のできる練習をしたい。しっかりした準備ができれば」と先を見据える井上。悔しさを胸に、運命のドラフトを待つ。