甲子園で春夏1度ずつの優勝を誇る早稲田実業(東京)が秋季大会を辞退したことが13日、わかった。東京都高野連関係者が辞退の届け出を同日までに受理したことを明かした。秋季大会は来春のセンバツ出場校を決める重要な参考となるため、センバツ出場は絶望的だ。

 早実は第1回大会から出場しており、王貞治ソフトバンク球団会長(79)をはじめ、現日本ハム・斎藤佑樹投手(31)、同・清宮幸太郎内野手(20)ら多くのOBがプロで活躍する名門校。現役では清宮の弟・福太郎(1年)が在籍している。

 同校の広報担当者は「お答えできることは何もありません」と理由を含めた詳細は明かさなかった。この日、日本学生野球協会の審査室会議が都内で開かれ、都道府県と校名が非公表の高校が、「部員9人による問題行動」のため、12日から12月11日まで対外試合禁止処分を科されている。

 関係者は「詳しいことは言えませんが…大変なことになりましたね。清宮が3年のときのセンバツから、もう6季も連続で甲子園出場を逃している。清宮がプロで活躍しはじめて、学校としてもこれからという時期に何をやっているのか」と肩を落とした。