U18W杯 若侍16-7大勝も油断できない米国の不気味なエース2人温存

2019年09月02日 16時30分

米国代表の打撃練習を見つめる佐々木(中)と奥川(左)

【韓国・機張発】「第29回WBSC U18ベースボールワールドカップ」高校日本代表は1日、ヒュンダイドリームボールパークで行われた米国戦に16―7で大勝利。苦戦が予想されていた相手投手をことごとく打ち崩した。自国開催だった2015年以来2大会ぶりに宿敵から1勝を挙げたが、チーム内からはこの日の米国を不気味がる声も。再戦の可能性がある決勝では、満を持してのダブルエース投入の機運が高まっている。

 降りしきる雨のなか、歓喜の声がこだました。1点を追う初回、日本は1番・森(桐蔭学園=3年)の三塁打と4番・石川(東邦=3年)の適時二塁打ですぐさま同点に。ここまで好調な2人の活躍で、まずは強敵に食らいつく。打線が爆発したのは3回。相手の先発、2番手投手が相次いで死球を出すなか、失投を逃さず打者一巡の猛攻で一挙5得点。4回にも打者一巡で5点を加え、その後も日本らしくつなぐ野球で、優勝候補の大本命・米国をコールド勝ちも予感させる一方的な内容で突き放した。

「選手たちが執念を見せて頑張ってくれた。グラウンドコンディションが悪いなか、日本の魂を見せてくれた」と永田監督。5投手を投入した継投策については「今日はスクランブル態勢と決めていた。全投手を使うくらいの気持ちで。次の台湾戦(3日)も選手20人に我々も含めた全員で戦いたい」と話した。

 戦前の予想に反し、打者は安打を積み重ねた一方で、投手陣は7失点。結果的には大差をつけての勝利となったが、チーム内にはこの日の米国を不気味がる声も出ている。先発・ヘルナンデスと2番手・ゴードンの登板を的中させた島田分析担当コーチは「練習試合では主戦で投げていたが、この大会ではこれまで登板がなかった。コントロールがビタビタじゃないので、四球も狙ってランナーで揺さぶっていければと思っていた」と予想の根拠を示した上で「(背番号)25のアベルがまだ一度も投げておらず、どう使ってくるか。抑えのロサリオも見ることができなかった。この2人が向こうのエース格。次は今日みたいにはいかない」と警戒を強める。

 日本が誇る投手陣が打ち込まれたことについて、別のスタッフは「アメリカの打者は対応力が違う。2巡目にはもう合わせてきていた。今日見せた投手は次までに必ず対策してくるでしょう」と話しており、いまだ登板のない佐々木(大船渡=3年)、奥川(星稜=3年)を決勝の舞台でリレーさせるプランも現実味を帯びてきた。

 いずれにせよ、こちらもダブルエースを温存したまま打ち勝ったのは大きい。悲願の世界一は、2人の剛腕の復活にかかっている。