「第29回WBSC U―18ベースボールワールドカップ」(30日~9月8日=韓国・機張)に出場する高校日本代表が28日、大会の舞台である韓国へ出発した。

 日韓関係が日に日に悪化の一途をたどる中での現地入りのため、安全面は重大な懸念材料となっているが、今大会での移動の際は日の丸をあしらった代表シャツは使用せず、無地のポロシャツを着用するなどの対応を取っている。

 これについて、登山家の野口健さん(46)が自身のツイッターで「『日の丸を隠さないと日本代表を守れない』というのならばそんな危険なところに行くべきではない」「果たして『日の丸を隠す行為』が韓国に対して配慮している行為なのだろうか?」と厳しい口調で批判すると、同調する意見も多く見られた。

 今回の対応について代表関係者は「(韓国からの)要請があったわけではない。自発的に決めた」と話し、あくまで日本側で決めた対策であることを強調。また「コンビニなどへの移動の際にも引率者と共にまとまって行動する」など、現地では厳戒態勢で球児たちを守ることも明かした。

 緊迫した状況が続くだけに、大会期間中は難しい対応を迫られる毎日となりそうだ。