【夏の甲子園】鶴岡東 午前5時の3大雪国トレで習志野を撃破

2019年08月15日 16時30分

2打席連発の丸山

 第101回全国高校野球選手権大会(甲子園)の第9日(14日)、第2試合で3年ぶり出場の鶴岡東(山形)がセンバツ準優勝の習志野(千葉)を9―5で破り、3回戦進出を決めた。2回に打者一巡の猛攻で一挙5点を奪って主導権を握り、終盤に丸山(3年)の2打席連続弾などで追撃をかわした。

 強さの秘密は、雪深い土地ゆえのハンディを試行錯誤で乗り越えたユニークかつ実戦的なトレーニングにある。選手によれば1~3月の間、学校のある鶴岡市は「胸の高さ辺りまで雪が積もる」。当然ながら屋外でのボールを使った練習やランニングもままならない。だが、ナインは“3大雪国トレ”で急成長を遂げてきたと胸を張る。

 1つ目は雪上ランニング。「長靴を履いて、まずは雪を崩してコースを作りますが、これが本当に大変。その後15キロくらい走ります」。2つ目は息止めティー打撃。「息を止めた状態で20球打ち切るには、速く振らないと(酸欠になって)苦しい。自然と振りが鋭くなります」。3つ目は“新聞球”打ち。「体育館での打撃練習です。新聞紙を切り裂いてビー玉くらいに丸めた“球”を打つんですが、球が小さく不規則に変化するので、大振りすると当たらない。コンタクト率や対応力が増し、バットコントロールもつきます」(いずれも選手の証言)

 佐藤監督が新チーム結成時にかけた言葉は「24時間、人間は平等」。冬場、ナインは午前5時に学校へ行き“雪国トレ”に励んだ。自然環境のハンディを知恵を絞って乗り越え、全国の強豪校に負けない練習量でジャイアントキリングを成し遂げた。