センバツ準Vの習志野が危なげなく夏の甲子園の切符をつかんだ。25日にZOZOマリンスタジアムで行われた全国高校野球選手権・千葉大会決勝で習志野は8―1で八千代松陰に圧勝した。先発はエースの飯塚脩人(3年)ではなく、山内翔太(2年)だった。

 小林徹監督(57)は「初回から飯塚を準備させていました」と話したが、山内は5回一死まで完璧投球。1点を失ったのは8回一死から水野雅己の三塁打、続く永戸涼世のゴロの間の1点だけで、9回2安打で10奪三振、1失点完投だった。

 優勝インタビューにはダブルキャプテンの竹縄俊希(3年)と根本翔吾(同)が登場。竹縄は「(優勝で)まず一つの目標が達成できた。次の目標(日本一)を取れるように頑張りたい」とし、根本も「千葉を代表して戦っていきたい」と話した。

 習志野の千葉大会優勝は8年ぶり9度目。春夏連続で甲子園への切符を手にした。夏は1967年と75年に全国制覇。春の選抜で優勝した東邦(愛知)は地方大会で既に敗退。伝統校が深紅の優勝旗を全力で奪取するつもりだ。