佐々木朗希投手(3年)擁する大船渡は18日、ライジング・サン・スタジアムで行われた春季岩手県大会1回戦で、釜石に延長10回、4―5でサヨナラ負けを喫した。佐々木は「4番・右翼」で先発出場し4打数1安打。期待された登板はなかった。

 大船渡は初回、先発の和田(3年)が6連打を浴び4失点。2回に5番・木下の2ラン、8回には足を絡めて同点に追いつくも、あと一歩及ばずサヨナラ負けを喫した。

 佐々木は「チームが負けてしまってすごく悔しい。チャンスで一本が出なかった。そこで打てるよう、夏までに修正していきたい」。登板がなかったことについては「投げなかったことより、打てなかったことが悔しい」と話した。

 国保監督は「春はチームの総合力を上げたかった。圧倒的なワンマンチームになりそうで、それで果たしていいのかと。もちろん勝ちは目指していくが、誰が出ても勝てるようにしていきたい」と佐々木の登板回避の理由を説明。連戦が続く夏を見据え、2番手投手の成長を優先した格好だ。

 いずれにせよ、これで夏の大会はノーシード。高校最後の夏、怪物はチームを甲子園に導けるか。