【センバツ】明石商の躍進支えた謎の人物「オカザキさん」

2019年04月03日 11時30分

7回に3ランを浴びた中森

【ズームアップ甲子園】第91回選抜高校野球大会は2日、甲子園で準決勝2試合が行われ、第2試合で初の決勝進出を目指した明石商(兵庫)は2―4で東邦(愛知)に敗れた。2年生エースの先発・中森は相手先発の石川(3年)と互角に投げ合ったが、7回に3ランを被弾。直後に4番安藤の2ランで追い上げるも、あと一歩及ばなかった。

 甲子園に初出場した2016年春から3年。3度目の聖地で、一気に4強までたどり着いた。その躍進を陰で支えてきたのが“オカザキさん”だった。

 学校関係者によると、10年以上前に狭間善徳監督(54)と会ったオカザキさんがその人間性にほれ、同校野球部を支援してくれるようになったという。打撃練習に使うケージ、1000個を超えるボール、そしてナインから「400万円のバッティングマシン」と呼ばれる高性能マシンまでも寄付された。

「このマシンはすごくて変化球でボール1個分、2個分というように細かく曲がり幅を設定できるんです。球速は160キロ以上出ます。4年前から野球部にあって、それから初の甲子園出場があったりと、技術の向上に確実に役立ってます」(ある選手)

 これだけお世話になっているオカザキさんなのだが、驚くべきことにナインは誰も会ったことがない謎の人物なのだ。それだけに選手らは「きっと優しいおじさんに違いない」「元市長とか偉い人なのでは?」と空想しているが、心境は複雑なようだ。「そりゃあ、お礼を言いたいですよ。寄付に報いるために、夏は優勝をしたい。そしてお会いして『ありがとうございます』と言いたいです」(別の選手)

 足長おじさんのようなオカザキさんに笑顔でお礼を言うためにも、夏こそ頂点にたどり着くまで勝ち切る。